PDO::prepare
(no version information, might be only in CVS)
PDO::prepare --
文を実行する準備を行い、文オブジェクトを返す
説明
PDOStatement
PDO::prepare ( string statement [, array driver_options] )
PDOStatement::execute() メソッドによって実行される
SQL ステートメントを準備します。
SQL ステートメントは、文が実行されるときに実際の値に置き換えられる 0
個もしくはそれ以上の名前 (:name) もしくは疑問符 (?)
パラメータマークを含むことができます。
名前と疑問符パラメータを同一 SQL
ステートメント中で使用することはできません。
どちらか一方か、他のパラメータ形式を使用してください。
異なるパラメータを用いて複数回実行されるような文に対し
PDO::prepare() と
PDOStatement::execute() をコールすることで、
ドライバがクライアントまたはサーバ側にクエリプランやメタ情報を
キャッシュさせるよう調整するため、
アプリケーションのパフォーマンスを最適化します。また、
パラメータに手動でクオートする必要がなくなるので
SQL インジェクション攻撃から保護する助けになります。
PDO は元々この機能をサポートしていないドライバに対して
プリペアドステートメントとバインドパラメータをエミュレートします。
このため、ある形式をサポートしているがその他の形式をサポートしていない
ドライバの場合、名前もしくは疑問符形式のパラメータを他の適当な値に
書き換えることも可能です。
パラメータ
- statement
これは対象のデータベースサーバに対して有効な SQL
文でなければなりません。
- driver_options
この配列は、このメソッドによって返される PDOStatement
オブジェクトに対して 1
もしくはそれ以上の key=>value の組を含みます。
通常、スクロール可能なカーソルを要求するために
PDO::ATTR_CURSOR に
PDO::CURSOR_SCROLL
を設定する場合に使用することになるでしょう。
いくつかのドライバには、準備する際に利用可能なドライバ固有の
オプションがあります。
返り値
もしデータベースサーバが正常に文を準備する場合、
PDO::prepare() は PDOStatement オブジェクトを返します。
例
例 1. 名前付きパラメータを用いて SQL
ステートメントを準備する
<?php /* 値の配列を渡してプリペアドステートメントを実行する */ $sql = 'SELECT name, colour, calories FROM fruit WHERE calories < :calories AND colour = :colour'; $sth = $dbh->prepare($sql, array(PDO::ATTR_CURSOR, PDO::CURSOR_FWDONLY)); $sth->execute(array(':calories' => 150, ':colour' => 'red')); $red = $sth->fetchAll(); $sth->execute(array(':calories' => 175, ':colour' => 'yellow')); $yellow = $sth->fetchAll(); ?>
|
|
例 2. 疑問符パラメータを用いて SQL ステートメントを準備する
<?php /* 値の配列を渡してプリペアドステートメントを実行する */ $sth = $dbh->prepare('SELECT name, colour, calories FROM fruit WHERE calories < ? AND colour = ?'); $sth->execute(array(150, 'red')); $red = $sth->fetchAll(); $sth->execute(array(175, 'yellow')); $yellow = $sth->fetchAll(); ?>
|
|
参考
PDO::exec() |
PDO::query() |
PDOStatement::execute() |