GUIインターフェースとしてTkScanFaxの日本語化ができていますのでお試しください。
GUIインタフェースTkFax
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efaxの バージョンはstableとはなってないものの efax-0.9a-001114 が良いようです。ただし自動受信まわりにバグがあります。/usr/bin/faxを入れ換えるか、こちらで用意したRPMパッケージをを導入してください。
efax-0.9a001114a9-1.src.rpm (27 Jan 2004) 複数ページのFaxをメール に添付できるようにした。 相手先のFAX IDが空白を含むときの不都合の解消。
下記パッチをオリジナルのソースとともに収録しています。 ご自分の環境でリビルドの後、インストールしてください。
(参考)パッチバージョンa8以降のパッチ済みtarballは配布していません。RPMが利用できない場合は efax本家から efax-0.9a-001114.tar.gz を入手し、上記パッチ類を当ててお使いください。
旧バージョンefaxの設定はシェルスクリプトである /usr/bin/faxの内容を直接変更してもよいのですが、 トーンかパルスかなど自分の環境に合わせての変更部分を /etc/efax.rcを作っておき ます。例を示します(or in English)。 ~/.efax は自動送受信では使われません。
モデムのドライバは導入されているものとします。 (参考:Lucentのチップを使ったPCI Fax Modemドライバの導入)
# chmod 666 /dev/ttyS0 # ln -sf /dev/ttyS0 /dev/modem
# chmod 777 /var/lock # mkdir -p /var/spool/fax/incoming # chown root.uucp /var/spool/fax/incoming # chmod 775 /var/spool/fax/incoming # mkdir -p /var/spool/fax/outgoing # chown lp.lp /var/spool/fax/outgoing # chmod 770 /var/spool/fax/outgoing # touch /var/spool/fax/outgoing/lock # chmod 644 /var/spool/fax/outgoing/lock # mkdir -p /var/log/fax # chmod 777 /var/log/fax
/etc/inittab に
s1:345:respawn:/bin/sh /usr/bin/fax answerを追記しておき、再起動するか root権限で # kill -1 1 を実行すれば自動受信が有効になります。
シンボルリンクを作ります。
# ln -s /usr/bin/fax /usr/bin/faxlpr/etc/printcap に次の内容を追記します。
##PRINTTOOL3## LOCAL fax:\ :sd=/var/spool/fax/outgoing:\ :mx#0:\ :sh:\ :lp=/dev/null:\ :if=/usr/bin/faxlpr:それぞれの行末の'\'の後には空白なども無いように気をつけてください。 lpdを再起動すればスプーリングが有効になります。
# /etc/rc.d/init.d/lpd restart
psファイルなどをfax形式に変換するには、たとえば
$ fax make doc.psdoc.ps.001, doc.ps.002 などのtiffg3ファイルが作られます。このファイルは xloadimage, kfax, ghfaxveiwer などで表示できます。
日本語テキストをfax形式に変換するには、いったんpsファイルを作る必要があります。たとえば
$ cat doc.txt | mpage -1 - > doc.ps ; fax make doc.ps送信は例えば
$ fax send 03-3999-9999 doc.ps.0*
psファイルをlprコマンドを使ってスプール、バックグラウンドで送信されます。
$ lpr -P fax -J 03-3999-9999 doc.ps (03-3999-9999 は相手先のFAX番号、 doc.ps はPostscriptファイル)多くのlinuxアプリケーションではプリント命令でpsファイルを作成するので、印刷コマンドの変更でFAX送信ができます。例えば Netscape で 「ファイル」→「印刷」で出力先をプリンタに指定、印刷コマンドを
相手が話し中だと何度か掛け直しをします。
掛け直しの間隔や回数は/etc/efax.rcで設定できます。
送信待ちのジョブは lpqコマンドで確認できます。
$ lpq -P fax
中止は
$ lprm -P fax
あるいは lpqコマンドで表示されたジョブ番号(FAX番号ではありません)を指定して
$ lprm -P fax ジョブ番号
送信が完了あるいは失敗するとその旨ユーザーにメールが届きます。 sendmailやpostfixなどローカルのメール配送システムが動くようにしておいてください。
プリンタ名称を'fax'と見立ててリモートプリンタの設定をすればプリントスプーラーを用いた送信でリモートからのFAX送信が可能になります。 フィルタはPostScriptプリンタとしてください。 Samba経由で MS-Winsowsから発信する場合などジョブ名が指定ができない場合は、ファイル名をFAX番号とすることで使用可能です。 拡張子は無視しますので、たとえば '012345678.doc'などのファイル名もOKです。 FAX番号中の特殊記号は '#'→'_043', '*'→'_052' ', ','→'_054' と置き換えてください。たとえばFAX番号が'#1*2'なら'_0431_0522.doc'。 MS-Windows側の設定についてはMasayo Ichirakuさんのページにある「LinuxのFAXをWindowsのプリンタとして追加する」を参考にしてください。
FAXが掛かってきてコールされている状態で
$ fax receiveで efaxが電話をとり受信します。
受信FAXは日付と時間にもとづいた0518150520.001, 0518150520.002など数字ばかりのファイルになります。 このファイルは xloadimageや ghfaxveiwerで表示できます。 KDE環境では kfaxが便利です。
受信FAXはカレントディレクトリに置かれるので、 管理しやすいように特定のディレクトリ、 例えば ~/Fax を作っておき、 このディレクトリに移動してから efaxを起動するとよいでしょう。 自動受信と揃えて /var/spool/fax/incoming を使うのもよいでしょう。
/etc/inittab の設定で自動受信を有効にすると、掛かってくると自動的に応答、 受信が終ると回線を切断します。 受信FAXは/etc/efax.rcで指定したディレクトリ(INCOMINGDIR=/var/spool/fax/incoming )にtiffg3形式で保存され、 xloadimageやghfaxviewerなどで閲覧できます。 FAXと 電話を共用する場合は efaxが電話を取るまでのベルの回数を /etc/efax.rc の中で
ANSRINGS=8などと少し長い目にとっておきます。 モデムによっては ANSRINGS=1 でないと動作しないものがあります。PRAGMATIC I56LVP-Bがそうでした。初期化コマンドの問題かもしれません。
# Person who should get root's mail root: 自分のユーザー名/etc/aliasesを触ったら
# newaliasesを実行してデーターベースを更新しておきます。