ここでは、BJフィルタをインストール後、実際にどのように印刷を行うかを説明します。
BJフィルタをインストールした後は、Linuxを起動するたびに、Kterm等のターミナルソフトを起動して次の操作をしてください。
[root@zzz /yyyy]# xhost localhost
localhost being added to access control listと表示されます。
あるいは、起動時に自動的にコマンドを実行するよう、次のような指定をしておくと便利です。
注意: .Xclientsの記述は、ディストリビューションやバージョンによって異なることがあります。 必ず、お使いのディストリビューションに適した記述をお使いください。
【ローカルで印刷する場合】
$HOMEの.Xclientsに次の記述を追加します。もし、.Xclientsがなければ作成してください。
xhost localhost exec /etc/X11/xinit/Xclients
印刷の準備はこれで完了です。
印刷の操作には、アプリケーションから印刷する方法とコマンドラインから印刷する方法の2種類があります。
Linuxの多くのアプリケーションは、印刷機能としてPostScript(以下psと略します)の出力をサポートしています。
このタイプのアプリケーションでは、psの出力をBJフィルタに渡すため、印刷コマンドとして次のように指定してください。
【NetscapeにBJ F850を指定する例】
印刷コマンド:lpr -Pbjf850ps
アプリケーションからの印刷とは別に、Kterm等のターミナルソフトのコマンドラインから印刷を行う方法があります。
コマンドラインからの印刷には、次の2つのモードがあります。
・GUIモード ・コマンドラインモード
GUIモードでは、Kterm等のターミナルソフトのコマンドラインから印刷を実行すると、BJフィルタの各種パラメータを設定する画面が表示されます。パラメータを設定後、OKをクリックすると、指定したパラメータにしたがって印刷が行われます。
GUIモードの書式は次のとおりです。
bjfilter --gui --model modelname [filename] または bjfilter --gui --M modelname [filename]
ここで、modelnameは、プリンタのモデル名を指定するパラメータで、次のいずれか1つを指定します。省略はできません。
・BJF850 ・BJF860 ・BJF870 ・BJF360 ・BJS600 ・BJS630 ・BJS6300
また、filenameは、印刷するファイル名を指定するパラメータです。 印刷できるファイルの形式は、TIFF、BMP、PPMに限られます。
注意: TIFF、BMP、PPMの中にも印刷できるものとできないものがあります。
TIFF:LZW圧縮およびCCITT勧告のFAX形式で圧縮されたファイルは 印刷できません。 BMP:24ビット形式以外のビットマップは印刷できません。 PPM:画像データがバイナリ形式で保存されているPPMファイル以外は 印刷できません。
印刷できないファイル形式が指定された場合、BJフィルタは、Can not open this compressed imageというメッセージを表示して処理を終了します。
注意: TIFFおよびPPMとBMPでは、印刷の方法が異なります。TIFFおよびPPMの場合、画像の上から下に順番に印刷されます。BMPの場合、下から上に順番に印刷されます。したがって、TIFFおよびPPMとBMPでは、排紙されるときの上下関係が逆になります。
TIFF、BMP、PPMの画像データの場合には、printcapで定義したbjxxxxrawを指定してください。
filenameを省略した場合、BJフィルタは、データが標準入力から渡されるものとして処理をします。
【sample.bmpをBJF850で印刷する例】
$ bjfilter --gui --model BJF850 sample.bmp | lpr -Pbjf850raw
注意: この方法では、BJフィルタの基本設定シートの各機能の設定はできますが、ユーティリティシートの各機能、およびステータスモニタの起動は利用できません。
rootでログインしているときは、次の書式でも印刷できます。
# bjfilter --gui --model BJF850 sample.bmp > /dev/lp0
注意: この方法では、BJフィルタの基本設定シートの各機能の設定とユーティリティシートの各機能は利用できますが、ステータスモニタは利用できません。
コマンドラインモードでは、 BJフィルタの各種パラメータをコマンドラインで指定するため、設定の画面は表示されず、Kterm等のターミナルソフトのコマンドラインから印刷を実行すると、すぐに印刷が行われます。
コマンドラインモードの書式は、次のとおりです。
bjfilter --model modelname [switches] [filename] または bjfilter --M modelname [switches] [filename]
ここで、modelnameは、プリンタのモデル名を指定するパラメータで、次のいずれか1つを指定します。省略はできません。
・BJF850 ・BJF860 ・BJF870 ・BJF360 ・BJS600 ・BJS630 ・BJS6300
switchesでは、BJフィルタの各種パラメータを指定できます。各スイッチの詳細は後で説明します。
スイッチを省略した場合、BJフィルタが内部で持っているデフォルト値が使われます。
注意: 各スイッチに指定できるパラメータは、プリンタのモデルによって異なります。また、スイッチの組み合わせが無効なものがあります。
また、filenameは、印刷するファイル名を指定するパラメータです。印刷できるファイルの形式は、TIFF、BMP、PPMに限られます。
注意: TIFF、BMP、PPMの中にも印刷できるものとできないものがあります。
TIFF:LZW圧縮およびCCITT勧告のFAX形式で圧縮されたファイルは 印刷できません。 BMP:24ビット形式以外のビットマップは印刷できません。 PPM:画像データがバイナリ形式で保存されているPPMファイル以外は 印刷できません。
印刷できないファイル形式が指定された場合、BJフィルタは、Can not open this compressed imageというメッセージを表示して処理を終了します。
注意: TIFFおよびPPMとBMPでは、印刷の方法が異なります。TIFFおよびPPMの場合、画像の上から下に順番に印刷されます。BMPの場合、下から上に順番に印刷されます。したがって、TIFFおよびPPMとBMPでは、排紙されるときの上下関係が逆になります。
TIFF、BMP、PPMの画像データの場合には、printcapで定義したbjxxxxrawを指定してください。
filenameを省略した場合、BJフィルタは、データが標準入力から渡されるものとして処理をします。
【sample.bmpをBJF850で印刷する例】
$ bjfilter --model BJF850 --media plain --papersize a4 sample.bmp | lpr -Pbjf850raw
rootでログインしているときは、次の書式でも印刷できます。
# bjfilter --model BJF850 --media plain --papersize a4 sample.bmp > /dev/lp0
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