アクセス制御を行うには、アクセス制御モジュールを組み込まなければなりません。 デフォルトでは、自動的にアクセス制御モジュールを使用するように設定されています。
Wyvern では、サーバホスト側でアクセス制御を行うことができます。 設定ファイル(wyvern.conf)の ServerRoot で指定したパスの下の etc ディレクトリに hosts.allow と hosts.deny の2つのファイルを置きます。
Example:
/usr/local/wyvern/etc/hosts.allow
/usr/local/wyvern/etc/hosts.deny
アクセスを許可するホスト名を記述するファイル。
無ければどこからでもアクセス可能。
ただし、hosts.deny に記述されている
ホストからのアクセスは拒否する。
Example:
.yz.yamagata-u.ac.jp
133.24.
アクセスを拒否するホスト名を記述するファイル。
無ければどこからでもアクセス可能。
Example:
.aol.com
205.188.
wyvern では、ディレクトリレベルでの IP アドレス/ドメイン名による アクセス制御が可能です。 ユーザ認証の方法で説明した waccess(システム)/ .waccess(ユーザ)に 次のように記述します。
AuthDir /Linux
AuthAddr .MysticWALL.COM
AuthAddr 192.168.
上記の例では、/Linux ディレクトリ以下のアクセスは、 ドメイン名(MysticWALL.COM)あるいは IP アドレス(192.168.)からは許可し、 記述されていないホストからのアクセスはユーザ認証モードに移行します。
例えば、次のような記述で
AuthDir /Linux
AuthUser kouichi
AuthAddr .MysticWALL.COM
AuthAddr 192.168.
.yz.yamagata-u.ac.jp からのアクセスの場合は、 AuthAddr で拒否されるが、その後、ユーザ認証モードになります。 このとき、kouichi で認証を行うことにより /Linux 以下のディレクトリにアクセスできます。
また、アクセス制御時に記述するファイル中のホスト名と IP アドレスの指定方法は、 完全一致と前方一致、後方一致があります。前方一致は IP アドレス、 後方一致はホスト名だけに適用されます。
ホスト名が '.'(ドット)で始まる場合は、ドット以降の文字列にマッチする ホスト名すべてが対象となります(後方一致)。
IP アドレスが '.'(ドット)で終わる場合は、ドット以前の数字列にマッチする IP アドレスすべてが対象となります(前方一致)。