Chapter 13. ライセンス上の問題

ソフトウェアによっては、制約の厳しいライセンス条件が 定められている場合もありますし、 国によっては (特許権の侵害などで) 法律的に問題がある可能性もあります。 それらをどう扱えばいいかは、それぞれのライセンスの文面によって 大きく異なります。

Note: ソフトウェア移植者として、 あなたにはライセンスをよく読み FreeBSD プロジェクトが FTP または CD-ROM で配布してはいけないソフトウェアを配布してしまうことのないよう注意する義務があります。 何か疑問がある場合には FreeBSD ports メーリングリスト に聞いてみてください。

よく見られるケースに対処するために、 Makefile に指定できる二つの変数が用意されています。

  1. ソフトウェアに``有償再配布を禁ずる''という趣旨のライセンスがついてきた場合には、 NO_CDROM という変数にその理由を記述してください。 わたしたちはこれがついている port を CDROM リリースに入れないようにしますが、 オリジナルのソースファイルと package を FTP で取れるようにしておきます。

  2. もし生成される package が個々のサイトで独自に構築される必要があったり、 ライセンスによって生成されるバイナリが配布できない場合には NO_PACKAGE 変数にその理由を記述してください。 そのような package は FTP サイトに置かれたり、 リリース 時の CDROM へ入らないようにします。 ただし、いずれの場合も 配布ファイルは (FTP や CD-ROM に) 含まれるようになります。

  3. (特許などの関係で) 使用者によっては法律上の問題が生じたり、 ``商用利用を禁ずる''ライセンスを持つ port の場合には、 その理由を RESTRICTED という変数に入れてください。 このような port の場合には、配布ファイルや package も FreeBSD の FTP サイトに置かれないようになります。

Note: GNU 一般公有使用許諾書 (GPL) は、 バージョン 1, 2 とも port 作成上何ら問題にはなりません。

Note: もしあなたがソースツリー管理者 (committer) であれば、 ソースツリーにこのような port を入れる際に ports/LEGAL ファイルを書き換えるのを忘れないようにしてください。

FreeBSD ports システムに関する質問は、(英語で) <ports@FreeBSD.org> へ、
この文書の原文に関するお問い合わせは、(英語で) <doc@FreeBSD.org> までお願いします。