Chapter 5. 特別な配慮

port を作成する場合、考慮しなくてはいけないことが 他にもいくつかあります。 このセクションでは、それらのうちでも 特によくあることについて説明します。

5.1. 共有ライブラリ

その port が共有ライブラリのインストールを行なう場合、 make 変数 INSTALLS_SHLIB を定義してください。 これにより、bsd.port.mkpost-install ターゲットの実行時に 新しいライブラリがインストールされたディレクトリ (通常は PREFIX/lib) に ${LDCONFIG} -m を実行し、 共有ライブラリキャッシュへの登録が行なわれるようになります。 また、この変数が定義されている場合、共有ライブラリを インストールしたユーザが それをすぐに使い始められるように、 また、削除の際には そのライブラリが まだ存在していると システムに誤認されないように、 適切な @exec /sbin/ldconfig -m@unexec /sbin/ldconfig -R のペアが pkg-plist ファイルに 指定されているように扱われます。

必要であれば、共有ライブラリがインストールされるディレクトリの リストを格納する make 変数 LDCONFIG_DIRS を 定義することにより、新しいライブラリがインストールされる デフォルトの位置を上書きすることも可能です。 例えば、その port が共有ライブラリを PREFIX/lib/fooPREFIX/lib/bar に インストールする場合、Makefile で 以下の記述を使用することができます:

INSTALLS_SHLIB= yes
LDCONFIG_DIRS=  %%PREFIX%%/lib/foo %%PREFIX%%/lib/bar

pkg-plist の他の部分と同様に、 LDCONFIG_DIRS の内容も sed(1) による 処理が行なわれるため、ここでも PLIST_SUB に 指定した置換が行なわれることに注意してください。 PREFIX には %%PREFIX%% を、 LOCALBASE には %%LOCALBASE%%, X11BASE には %%X11BASE%% を 使用することを推奨します。

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