概念

ホストとランタイム

PDE の最も重要な概念の 1 つとして、ホストランタイムのワークベンチ・インスタンスを理解する必要があります。

ワークベンチを開始し、それを使用して、ビルドしているプラグインを定義しているプロジェクトに 関する作業を行います。 PDE と他のツールを使用してプラグインを開発するときに実行しているワークベンチ・インスタンスは、 「ホスト」インスタンスです。このインスタンスで使用可能な機能は、アプリケーションでインストールされているプラグインのものだけです。

プラグインが完成し、それをテストしたいときは、もう 1 つのワークベンチ・インスタンスである ランタイム・インスタンスを起動します。 このインスタンスには、ホスト・インスタンスと同じプラグインが含まれますが、 ユーザーがホスト・インスタンス内で作業しているプラグインも含まれます。 PDE ランチャーは、ユーザーのプラグインをホストのプラグインとマージして、 ランタイム・インスタンスを作成します。 

ターゲット・プラットフォーム

ターゲット・プラットフォームとは、開発中のプラグインのコンパイルおよびテストの 対象となる Eclipse 製品のことです。したがって、ターゲット・プラットフォームは、 プラグインのデプロイ先として計画しているプラットフォームと同じものでなければなりません。

ターゲット・プラットフォームのロケーションは、「プラグイン開発」>「ターゲット・プラットフォーム」設定ページで 設定します。デフォルトのターゲット・プラットフォームは開発に使用しているプラットフォームと 同じものですが、異なるプラットフォームを使用してもかまいません。好みの Eclipse ベース製品を、 ターゲット・プラットフォームとして設定できます。最新の優れた Eclipse 3.0 の機能を利用して プラグインを開発し、それを Eclipse 2.x ベースの製品にデプロイしたい場合は、開発プラットフォームとして Eclipse 3.0 を、ターゲット・プラットフォームとして 2.x ベースの製品を使用できます。

 

PDE 設定 - 「ターゲット・プラットフォーム」ページ

 

ユーザーが指定したターゲット・プラットフォームのロケーションで見つかったすべての プラグインが、設定ページにリストされます。ただし、明示的にチェックマークを付けたプラグインだけが、 ターゲット・プラットフォームを構成します。PDE は、その他のプラグインを無視します。デフォルトでは、 すべてのプラグインにチェックマークが付いています。

外部プラグインとワークスペース・プラグイン

Eclipse プラグインの開発時には、ランタイム・ワークベンチを実行するために使用するプラグインの セットは、ホスト・インスタンスのワークスペースとターゲット・プラットフォームという 2 つの 別個の場所にあるものです。PDE にとっては、すべてのプラグインは存在する場所に関係なく 同じですが、ユーザーにとっては明らかな違いがいくつかあります。