このガイドでは、Eclipse 3.0 以前のプラグインから Eclipse 3.1 へのマイグレーションを扱います。
Eclipse 3.1 の目的の 1 つは、旧バージョンとの互換性を保ちながら Eclipse をできる限り発展させることでした。つまり、Eclipse 3.0 API を対象に作成されたプラグインは、API の変更に関係なく、引き続き 3.1 でも機能する必要があります。
互換性の主な種類には、API 契約の互換性とバイナリー互換性があります。API 契約の互換性とは、有効な 3.0 API 使用が 3.1 でも有効であり、作業コードを再検討する必要のないことを意味します。バイナリー互換性は、API メソッド・シグニチャーなどの変更により、既存のコンパイル済み (「バイナリー」) コードが新規の 3.1 ライブラリーとリンクしなかったり同環境で実行できなかったりすることがないようにするものです。
これらの互換性を保つように努力されていますが、いくつか非互換性の存在する領域があります。この文書では、Eclipse 3.0 から 3.1 への変更で非互換性が生じる領域を説明し、3.0 プラグインから 3.1 へのマイグレーションの手順を説明します。