LINPHONEユーザーマニュアル | ||
---|---|---|
<<< Previous | Next >>> |
「sip:ユーザー名@ホスト名」のようなSIP URLによって区別される。SIP URLは、頭の「sip:」を除けば非常にe-mailアドレスと似ている。
ユーザー名は、UNIXマシンのログインネームのようなもので、ホスト名はユーザーが接続するマシンの名前やIPアドレスである。
なお、SIPはシンプルに設計された新しい通信のプロトコルであり、H323とはまったく互換性がないことに注意されたい。
これは、単純な手続きである。必要とされるネットワークは、
28k以上のモデム
である。
シナリオは、以下の通りである。
ボブはトムに21:00に電話することになっている。トムはインターネットにkpppやgpppやwmdialなどで接続している。
インターネットに接続したら、ボブはLinphoneを起動できる。kpppやgpppなどの統計ボックスを開いて、ボブは自分のIPアドレスを知ることができる。(/sbin/ifconfigを使わなくても確認することができる)。
次に、トムはボブに「僕のIPアドレスは、xxx.xxx.xxx.xxxだよ。」という内容 のeメールを送る。
そのすぐあとで、トムの家のLinphoneのベルが鳴る。そのとき、ボブにも向こうでベルが鳴っているのが分かるようにベルの音が聞こえる。そこで、トムが電話に出るために「電話をとる」ボタンをクリックするだけでよい。そうすれば、互いに会話ができるはずである。
問題があったら、第4節の問題を参照して欲しい。
バージョン3.0からは、Linphoneには「siptomatic」というプログラムが付属している。これは、以下の手順で使用できる。
siptomaticをターミナルから起動する。siptomaticはグラフィカルインターフェイスを備えていないが、驚かないで欲しい。相互的なやりとりをする必要がないからである。
Linphoneのプロパティーボックスのネットワークのタブから、「lo」をデフォルトのインターフェースに決定し、変更をOKをクリックして適用する。
「sip:robot@127.0.0.1:5064」というSIP URLをメインウインドウに入力する。127.0.0.1は、あなたのコンピューターの ローカルアドレスで、robotはsipomaticに電話をかける際の名前である。5064ポートが、sipomaticに接続可能なポートである。通常は電話をかけるのに5060番ポートを用いるが、sipomaticは例外で5064番ポートで起動している。これは、Linphoneがすでに5060番ポート(すなわち、ポートが指定されていなければデフォルトのポートとして)で起動しているからであり、同じポートを使う2つのアプリケーションを同時に同じコンピューターで起動することができないからである。
ボタンをクリックすると、数秒後にsiptomaticがあなたの電話に返答し、短いアナウンスが聞こえるだろう。
<<< Previous | Home | Next >>> |
Linphoneの起動 | 電話のパラメーター |